4427 EduLab
ビックチェンジ
2020年6月から運用開始された新規事業の「テストセンター事業」。
EduLabは2Qと4Qで売上・利益が多くなる季節性がありますが、直近3Qで大きく売上を伸ばせた要因は新規事業の「テストセンター事業」が貢献したからです。
テストセンター事業とは英検S-CBTの運用で、収益は英検S-CBTの受験者数×(ライセンス料+席利用料)。
英検S-CBTとは、2020年6月より実施されており、従来型の英検とは違い、
①問題が全てコンピュータ画面で表示される
②試験が1日で終わる(従来型は2日間)
③日程が毎週土日開催(従来型は年3回)
などの特徴があります。
6月から開始されて1か月ちょっとで6万人以上が英検S-CBTを受験しており、アンケートでも評価は上々。
今後利用が増えると予想されます。
2019年12月に発表された会社発表のレポートでは、2024年までにテストセンターの拠点を直営17拠点、委託260拠点が目標としていましたが、2020年8月時点で直営11拠点、委託140拠点あります。
明らかに計画よりもテストセンターの拠点を拡大しているため、今後、計画の修正がありそうです。
リスク要因
テストセンター事業のリスク要因というよりも、EduLabの株価は国の施策に左右される可能性が高いです。
当初、英検は2020年度から大学入学共通テスト(従来の共通一次試験やセンター試験のような大学入学試験)の外部試験として導入される予定でしたが、2019年11月ごろに延期のニュースがでると、株価が暴落しました。
今後、国は2024年度の実施を目標にしていますが、民間試験を大学入試に利用することへの批判もあり、文部科学省の動き次第となります。
ただ、大学のAO入試や推薦入試、また大学が独自に英検等の民間試験を活用する動きもあり、英検自体の需要は引き続き高いと考えますが、施策次第で株価は上にも下にも大きく動く可能性がありそうです。
目標株価
色々と精査した結果、業績予想は売上高150億円、営業利益は近年の利益率の平均21%をかけた32億円と予想します。
決算前の営業利益倍率は約40倍なため、私の目標時価総額は32億円×40=1280億円とします。
まとめ
ざっくりと目標時価総額をたてましたが、色々と間違った判断がありそうです。(特にテストセンター事業。こんな大きくなる?って感じです…笑)
また、急成長しているDEE PREADも据え置きで考えましたが(そこまで優位性が無さそうと思ったので)、ここも場合によっては跳ねるのかな・・・?
後はやはりリスク要因が気になります。
大学入試における英検の立ち位置に関するニュースが出ると、良くも悪くもボラティリティが増しそうです。
またそれ以外のリスク要因もあり(詳しくは有価証券報告書参照)、その辺りも個人的に気になる部分も多いです。
ただ、今はとにもかくにもテストセンター事業がどこまで伸びるか、そこに注視して見ていきたいと思います。