こぱの投資blog

こぱの投資blog

月次の投資成績・個別銘柄の研究を中心に、備忘録やアウトプットとして活用します。

3979 うるる

うるるの2Q決算の感想を残したいと思います。
うるるに関して、以下の3つのサービスを軸に見ています。

  

 

 

①NJSS

NJSSというサイトで、全国6000以上の機関の入札情報を一括検索・管理出来る業務支援サービスです。

入札情報は自治体が各自で発表しており、特にまとまっていません。入札に参加したい会社にとっては、過去の入札情報を把握することで競争入札で有利に勝負することができ、結果的に自治体の仕事を取りやすくなります。

直近2四半期の売上の伸びが良いです。

説明資料を見て一番目を引いたのは、解約率の低下です。その要因は、営業体制を強化したり、短期契約をやめて原則1年間の長期契約としたりする等の対策の成果によるものです。

1年間の長期契約にすることで、解約するタイミングが遅れるという単純なことだけでなく、その1年間の間に成功体験をつかめるようなアプローチをすることで、解約率の低下につながっているようです。 

 

②fondesk

fondeskは「会社にかかってくる電話に出てくれて、その電話の内容をメール等で伝えてくれる月額1万円のサービス」です。

テレワークが常態化したり、社員数が少なかったりする会社は、月額1万円で受電スタッフを雇うことで仕事に集中することができます。

テレワークの急速な普及に比例するように、直近2四半期では、売上、契約数が非常に伸びています。

ただ1契約数あたりの単価が減少している点が気になります。

このサービスは月額1万円ですが、100件を超えると1件あたり円の追加料金がかかります。

1契約数あたりの単価が減少しているということは、以前と比べて受電数が少なくなっているのでしょうか。

ただエクセルで計算すると大きく下がりすぎており、その要因がどうにもしっくりきません

直近2四半期でおおよその底が見えたような気がしますが、この辺りはもう少し調査が必要です。

 

③えんフォト

えんフォトは、「保育園・幼稚園でイベント等の際に、子どもたちの写真を撮り、それをえんフォトのサイトに上げ、保護者がそのサイトから写真を購入する。」というものです。

うるるには保護者が写真を購入したお金の一部が収益となります。ここでのポイントは園との契約だけでは収益とはならないことです。

よって、契約園数は順調に伸びていますが、コロナの影響で写真を撮るようなイベントが減少し、保護者が買う写真も少なくなったことから、直近2四半期は売上の伸びは微妙で、1園あたりの単価も減少しています。

しかしながら、昨年度はフォトアルバム等も影響したのか、単価は四半期ベースで見ても結構上がっています。

今後、順調に伸びている契約園が、以前と同じくらいの単価もしくはそれ以上でくれば、化ける可能性が高いように感じますが、それが次の四半期なのか1年後なのか3年後なのか、といったところです。(小さい子どもを持つ保護者が身近にいるので、このあたりのヒアリングは定期的にしたいです。)