メドレー(4480)
時価総額:399億円
業種:情報通信
事業:ヘルスケア領域向け成果報酬型人材紹介(人材プラットフォーム)が主力。オンライン診療システムと電子カルテ(医療プラットフォーム)育成中
当初はコロナ暴落に対してもボックス割れせずに粘っていたため注目していました。
基本的には人材プラットフォームを中心に見ていきます。
チャート(日足)
全体相場が酷い中でよく保っていたましたがついにボックス割れ。
ただし下げた時の出来高は少ないため、まだ期待が持てます。(3月13日時点)
今の相場環境では、もはや日足レベルではボックスを割れていない銘柄を探すほうが難しいくらいほとんど全てがボックス割れをしています。よって、チャートに関して今後はもう少し中長期的に見ていきたいです。
同業他社比較チャート(週足)
マネックス証券のセミナー動画でDUKE。さんがお話されていましたが、人材紹介業は2018年1月以降より右肩下がりとなっており、その背景は求人市場の低下によるものであるとのことでした。
チャートは1年で見ていますが、特に2020年から見ると強い銘柄と弱い銘柄がはっきりしている印象です。
ビジネスモデル
成長の持続性・将来性・確実性
市場規模・成長
事業所全体に対する顧客化率は26%
さらに対象業種を美容ヘルスケア領域にも拡大で、伸びしろは大きいかと。
強み
1.価格優位性
ジョブメドレーは成果報酬額を業界平均から5割~8割ディスカウントした価格としています。
人材マッチングにおいて一般的な人材紹介会社が対面で実施している業務を、ジョブメドレーはWebサービス及びオンラインサポートに置き換えることで業務効率を高め、安価な成果報酬を実現できます。
2.ミドル・テール領域に強み
約700万人の従事者のうち3割を医師・看護師・薬剤師が占めており、この領域は競合が多く存在します。
一方で、従事者の7割の職種は競合企業が殆ど存在しなかったため、まずミドル・テール領域でトップシェアを獲得しました。
3.スカウト機能
スカウト機能により応募率が上がり、それがそのまま売上高にも貢献されています。
つまり、、、
ニッチで競合が少ない分野において、他社よりも安価で質の高いサービスを提供できているため、競争力が高い
中期経営計画の評価
決算説明資料をベースに1事業者の売上高、事業者数から売上高の推移をまとめました。
そして売上高ベースで3年後の業績について、強気に見積もった場合と控え目に見積もった場合の2パターンを考えました。
控え目に見積もっても3年後の売上は110億円。
市場の拡大余地、メドレーの強みを考慮すると、中期経営計画の3年後の目標売上高を達成する可能性は高いと思いました。
まとめ
ちなみにメドレーの中期経営計画は売上のみであり利益の具体的な数値の記載はありません。
説明資料には「利益全体の黒字を確保する範囲内で積極的に投資」とあり、会社の挑戦的な印象からも、かなり柔軟に投資をしていくと思われ年度によっては前年度比で減益になる可能性もありそう?です。
医療プラットフォームについては⑴不確実な要素が多いこと、⑵全体でみるとまだ売上利益が少ないことにより考慮しませんでしたが、事業内容についてはとても面白く単純に説明資料を見てワクワクするような内容でした。
コロナの影響もあり遠隔治療の注目度は高くなっていますので、法改正がうまく進めばこちらも十分に業績拡大の可能性を感じました。
「売上高成長率は非常に高いが、積極投資により増益率は読みにくいPER3桁の株」
これを市場参加者がどう判断するのか注目です。