こぱの投資blog

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月次の投資成績・個別銘柄の研究を中心に、備忘録やアウトプットとして活用します。

PBシステムズ(4447)

時価総額:44億円

業種:情報通信

事業内容:基幹システムのクラウド化・仮想化事業が柱。360度VRシアター『4D王』の開発販売も

 

目次

 

 

 

現在の株価の位置、過去の株価推移の意味

 

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高値から約50%下落しています。コロナ暴落の影響とはいえもう少し耐えて欲しいところ。下落日に出来高が増加しているのも気になりますが、許容の範囲内です。

 

4Q決算では次年度の業績も合わせ発表されますが、そこではすぐにブレイクせずに、遅れて12月上旬にブレイクアウト。その後は多少の上下はあったものの概ね順調に推移しました。そして1Qでも好調な決算でしたが、株価の上昇は長くは続かずに現在下落トレンド入り。

 

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予想PERが約2倍となった時期もあり、少し期待値が上がりすぎた感がありますが、2020年度の決算は会社予想を上回ると判断し問題なし。

 

成長の持続性・将来性・確実性

参入障壁の高さ(Citrixの取り扱い)

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クラウドシステムは、仮想化ソフトウェア上で成り立っています。その仮想化技術によるクラウド側サーバー構築事業は、専門技術者が少なく同業他社からPBシステムズへサポート依頼が多数ある状態です。

 

専門技術者が少ない理由は、Citrix製品を取り扱うための技術的ハードルが高いため。

 

Citrix製品は他社よりもノウハウ習得が難しく、また、クラウドの基盤を設計、構築する技術者に要求される技術は一つではなく多岐に渡り、例えばサーバだけ、ネットワークだけ、データベースだけに特化した技術者はたくさんいますが、複数の領域に詳しい技術者は希少となり、少数精鋭型のPBシステムズにとって技術力で差別化して参入障壁を構築することに適しています。

 

クラウド市場の成長

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2018年の国内プライベートクラウド市場規模は、前年比38.6%増の5,764億円、2023年の市場規模は2018年比で4.7倍の2兆7,194億円になると予測

 

2025年の崖~DX~」に向けた基幹システムクラウド化の全国的な引き合いへの受注体制拡充

 

従来の働き方改革に加えて、昨今のパンデミック対策に端を発するリモートワーク需要増加へのキャッチアップ

 

リスク要因

多数の案件においてCitrix Systems,Inc.社のソフトウェアを活用した事業を展開しているため、何らかの理由でCitrix Systems,Inc.社のソフトウェアを利用できなくなった場合にはこれまで培ってきたノウハウを活用できなくなり競争力が低下する恐れがあります。

 

同業他社

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正直、明確な同業他社は分かりませんでした(汗)

 

Citrixを星4つで扱える会社は、PBシステムズのみなため明確な同業他社というよりも、Citrixでなければならない理由がどれほどあるかが肝になるかと。

 

一応、参考程度に四季報にある同業他社を参照。

 

予想PERは多様なため、なかなか判断しにくい…。

 

目標株価・時価総額

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2,900円(時価総額:82億円)

 

説明資料にある1Q状況を見て、2020年9月期の予想利益を算出。(字が汚い)

 

参入障壁の高さ、クラウド市場の急成長、テレワークの普及等を総合的に考えると、この利益の達成は可能性が高いと判断しました。

 

※4Dは考慮していません。全体に対して少なすぎるから。(めんどくさかった